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夢主side
痛くはなかったが、怪我をしていたのでゆっくりと本部へ向かった。途中で左腕の噛まれた痕を見られたら不味いと思って包帯を巻いておいた。ついに本部へつくと、軍で一番偉い人によく生きて帰ってきたと泣いて抱きしめられた。あそこで生き残ったのはほんとに俺だけだったらしい。その後怪我はしてないかと問われ、左腕を隠すために右手だけだから自分で治療できると言って、持って帰ってきた遺品を並べた後に自室へ戻った。
とりあえず、シャワーを浴びてその後で右手と左腕を消毒して包帯を巻いておく。両方縫うほどの傷ではなかった。この感じだとまた銃を握れるだろう。
貴「……ゾンビにもしもなるとしたら部屋に一人の時がいいな」
そう呟いてふと耳を触ると軍から配布されているインカムがないことに気づいて新しく貰うために、情報管轄部へ向かう。二回ノックしてから入ると、そこには精密機械などなく大きい地図とラジオ、全員のインカムへ通知するようのマイクとそれようの機械だけが置かれていた。元々この軍は身内が殺された者でも戦えるものだけが寄せ集まった組織なので、銃火器も少なく大した量はない。
貴「インカムを失くしてしまったので予備のものが欲しいんですが」
中にいた一人にそう声をかけるとロッカーから予備のものをとってきてくれた。受け取ると、その人はふわりと笑って無理しないでねと声をかけてくれた。その言葉に軽く頷いて一礼したのちに部屋をでる。
本部には一つ公衆電話がある。基本的に携帯電話はみんな持っているのだが、戦闘中に壊れたり逃げてくる際に持ってこれなかったりであったほうが便利だろうと置かれている。ちなみに俺は前者だ。懐から一枚のメモをだし、公衆電話のボタンを押していく。何コールかして相手がでた。
？「もしもし。鬱ですぅ〜」
受話器から知らない声が聞こえる。
貴「あの…これってロボロさんの携帯で合ってますか？」
メモに書かれていたとおりに数字はうったので間違い電話ではないはずと思いながら確認をする。
鬱「あ！あのチビは今離席してるんで僕がでましたー。伝言とかあれば伝えときますけど？」
タイミングが悪い時に電話をしたなと思いつつ、鬱さんには断って後でまたかけなおすと言って電話を切った。いつゾンビになるかわからないからと最期になるかもしれないと思ってかけたが……。ただ、なんとなくまた会えるような気がした。
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
