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夢主side
あれから3日と経たないうちに戦争は終わった。β国は傀儡国になることもなく割譲され、我々国の一部となった。α国の総統と秘書は会議の結果処刑に。我々国はα国の研究員をしていた彼の家族を探し出して生涯生活を保障すると約束した。そしてβ国の総統は総統を辞めて一般人に戻った。
免疫持ちだったことにより、できた赤黒い痣は左目の周りだけ残して全て消えていった。感染者に噛まれた痕だけはどうしても消えず、今後の生活も考えて皮膚移植をした。
…そして俺は我々軍を辞めた。
ロ「ほんまにAやめてしまうん？今からだって考え直すだけでも…」
貴「ロボロ…俺はやめるよ。もともとワクチンを作るために入っただけやったし。なんかあったら電話してーや」
ロボロとグルッペンには軍を出る最後の最後まで考え直せと粘られたが断った。俺は自ら志願した勇敢な兵士が活躍している様子をのんびり暮らしながらラジオ越しに聞く方がお似合いだ。
この戦争で何もかも変わった。幼馴染だったアドルフは死んでしまった。その代わりにグルッペン達という仲間ができた。俺が軍を抜けるのにお別れ会を開かれてその時に色々暴露されたせいで、両親を思い出すからと封印していた訛りも昔のように使うようになった。
戦争は基本的にいいことはない。ただ今回は……
貴「なんだかんだ楽しかったなぁ」
ほんまに濃い1年やった。何度も死ぬ思いをしたし、我々軍の幹部は年中内ゲバしとるし。あいつら怪我してても平気でするもんやからぺ神が大変そうやったな。
とぼとぼと新しい家へと帰る。もともと住んでいた家は何度も感染者の攻撃にあったことにより全壊。新しい家は元β国の領土だったところに建てた。前の家ではアドルフの事や両親の事を引きずってしまうだろうし、戦争だとはいえβ国の人を殺めてしまったりもしたからこれは俺なりのけじめだ。
長い間電車に揺られて、やっと家のある町につく。しばらく歩いて家の前に着き、鍵を取り出そうと外套のポケットに手を入れると、鍵とは違うものが手に当たった。それを取り出して光の下で確認する。
貴「あ、ロボロにインカム返すの忘れとった……」
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
