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夢主side
貴「大先生、ナイスエイムですっ」
大先生が攻撃の届かない遠い建物から的確に変異体の核の真上を撃ちぬいたことにより、変異体に隙が生まれる。その一瞬で変異体の懐に潜り込み、出来立ての銃創に自分のライフルを埋め込む。その痛みにか変異体が聞き取れない奇声を上げる。
鬱『Aくん、はよ！』
しばらく引き金を引けないでいたらまだスコープでこちらを覗いていた大先生に急かされ、やっと引き金を引く。変異体はしばらく痙攣したのちに動かなくなった。それを確認して、ライフルを引き抜きその場を立ち去る。
向かう先はβ国の首都。α国の総統もそこにいるような気がした。
鬱『Aくん！目が覚めたばかりなんやから本部に戻ったほうがええって…』
貴「問題ない。…それに変異体の敵討ちもしたい。必ず生きて帰ってくる、いいよなグルッペン？」
グ『ああ、行ってこい』
インカムの向こうでトントンがグルッペンに反対しているのをBGMに走る速度をあげていたら後ろからバイクに乗ったショッピ君に声をかけられる。
ショ「俺も行先は同じです。乗ってください」
自分の真横に付いたバイクに速度を落とさずに乗る。
ショ「飛ばすんで捉まっててください」
了解、と呟いて戦場を見渡す。
誰かを撃って、誰かに撃たれて血と砂埃が舞う中で、ひとらんが騎馬隊を引き連れて快進撃を続けていた。その両脇をシャオロンとコネシマの部隊が駆け抜けていく。
しばらくして、β国の総統がいる本部に着く。ショッピ君とバディで制圧していく。
ショ「全然いないっすね」
貴「前線の方から一度も感染者がいた報告がないから何かあるかもしれない」
本部は怖いくらい静かで今の所見かけた敵兵は数十人しかいない。俺が起きた時の本部がそうだったように、戦争中なら兵士が報告や怪我などで廊下を行き交うはずなのに。
今回グルッペン達が考えたのはβ国の主力を南で抑えて、その間に北の港に強襲上陸する作戦。強襲上陸は成功して、その後も物資不足になることもなく第二群が上陸できるくらいに北は優勢だ。南はずっとネックになっていた変異体を数時間前に俺が倒したことで優勢に変わった。だからβ国の人的資源が少なくなっているのはわかるが、流石にこれは少なすぎる。
とりあえず現状をグルッペンに報告し、そのまま進むと総統室まで来ることができた。3,2,1の合図で扉を開ける。
ショ「誰もおらん……」
今までで一番嫌な予感がした。
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
