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鬱side
ショッピ君が抗ウイルス薬を持って帰ってきた頃、ロボロと僕でやっていたα国の研究所のデータ復旧が終わった。そこには、抗ウイルス薬の成分などがメモされていて、早速ショッピ君の持って帰ってきた抗ウイルス薬との照合が行われた。
数十分待って出た結果は一致した。ショッピ君が手に入れた抗ウイルス薬は本物やった。今、くられ先生とぺ神が急いで複製を作っている。
ショ「にしてもなんであの旦那はこの薬を作れたんでしょうね」
ひ「確かに……。抗ウイルス薬のこの成分人間が覚えられる量じゃないし、このPC以外データは全部壊れてたらしいしどうやったんだろう」
コ「逃亡中の総統と秘書にプラスで研究員がおるんちゃうか？」
ト「でもα国の軍本部にあった遺体はうちの部隊が確認したけど、軍人、研究員、政治家を含む国民全員やったで」
そのトン氏の発言に、あの一週間は軍の廊下が地獄絵図だったなぁと思いだす。他の部隊は国境警備やロボロと僕の部隊はデータ復旧作業で忙しかったから、遺体の確認作業はトン氏の部隊だけでやっていたのを覚えている。
元々トン氏の部隊は書類作業が主で、戦場に行くこともあまりないから死体を見慣れてなくて特に今年入ったばかりの新人がゲロゲロしながら確認をしていたのを見た。廊下を歩くたびに何度ご愁傷様と心の中で唱えたことか。
グ「もしかしたらα国にも極秘の研究員がいたのかもしれんな。我が国でもぺ神だけは最後の切り札としてできる限り情報を表に出さないようにしているように」
ゾ「それはあると思うで。前にα国へ外交の護衛で行ったとき、そんなような事を相手の総統が自慢気に言っとったわ」
ちょうど帰ってきたらしいゾムが会議室のダクトから顔を覗かせて言う。みんな慣れてしまったのでもう誰もツッコまない。
グ「確かになんかそんなことを言ってたな。それじゃあ、大先生とロボロはその線で情報収集を頼む。他の部隊は今まで通りに」
その一言で会議が終わった。自室に帰る途中で前に調べたAくんの両親を思い出す。確かゾムの部隊でα国に潜入してた際に亡くなったんだっけ。ゾムの部隊は暗殺部隊兼潜入部隊だから、ご両親の死は表向きは不慮の事故として片づけられたはず。最期はAくんに電話していたと本人から聞いた。
鬱「Aくん、α国に色々奪われてるんやな」
かわいそう、とどこか他人事に思った。
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
