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夢主side
後日、もう一度α国へ行き別に建設されていた研究所内を調べた。もちろん研究員は全員死んでい
た。研究データも外傷を負っていたが念のためすべてを持ち帰り、今はロボロと大先生がデータ復元に全力を尽くしている。オスマンとグルッペンはα国に宣戦布告された国達と領土をどうするかという会議に行っている。ゾムとシャオロンも護衛に駆り出された。そんなわけでいつも内ゲバがおきている城内は静かだった。
最近はぺ神によって仕事のほとんどを禁止されて治療に専念している。治療といってもワクチンの治験をしているだけだが。その時くられ先生に聞いたがワクチンが早めにできそうとのこと。まあまだ抗ウイルス剤は開発が始まったばかりだから俺は間に合わないだろうなと思っている。
ひ「あれAじゃん。どうしたの？」
考え事をしていたらひとらんの畑に来ていたらしく、声をかけられる。
貴「ぼーっと考えてたらここに来てた。…世話が行き届いててすごいな」
そう思ったことを言うとでしょと言われて腕を引っ張られる。
ひ「今ちょうど野菜の収穫してたんだよね。Aもやらない？」
結論から言うと泥だらけになった。根野菜を収穫してた所にコネシマがきてこっちを眺めてたのだが、会議から帰ってきたゾムとシャオロンまで来て、遂には内ゲバ。泥やらナイフやらなんでもかんでも飛んでくる。それにひとらんがブチギレて俺だけじゃ止められなくて最終的にトントンがとめた。幸いにも野菜は俺が抱えてたため、全部無事だった。
ト「お前らは何回ひとらんの畑荒らせば気がすむんや…」
目の下に濃い隈のできたトントンが疲れたように言う。まだこの軍に入って一年足らずで、最初から幹部として入れられたから大変なこともあったが見慣れたこの光景に平和だななんて思ってしまう。
こんな事を思ったのは久しぶりだと自分で驚く。自分の住んでいた町に感染者が投下されて以降ずっと死と隣り合わせのような毎日を送ってきた。でも今はα国は滅びて、世界に撒かれた感染者も消えつつある。笑い声が自然と口からでた。それにその場にいたみんなの視線が集まる。それがさらにおかしくって笑っているとシャオロンとゾムが焦ったようにこちらへ手を伸ばした。その景色を最後に視界がブラックアウトした。
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
