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夢主side
貴「相変わらず声でかいなロボロ…。少し……声が聞きたくなってかけてみた。今大丈夫？」
頭がよく回らなくてしばらく会っていない彼女みたいな言い訳をする。
ロ『ごめん。俺は大丈夫やけどA……なぁ大丈夫よな？どこにいるん？』
ロボロは政府軍の人間。グルッペンという国のトップが指揮する軍の幹部。俺が下手に助けを求めたら政府軍の一部とか動かしてまでここにくるかもしれない。そう思っているのに口が勝手に動いてしまう。
貴「…迷惑かける気はなかったんやけど。でも、もう無理や。助けてくれ。場所は南にある博物館。前にゾンビに占拠されてもう人は住んでない。そこにおる……｣
普段はでないロボロと同じ方言がでてしまう。俺の心の中はロボロに迷惑をかけてしまったという罪悪感と助かるかもしれないという希望でぐちゃぐちゃになっていた。受話器をそっともとに戻す。顔を軽く叩いて目をしっかり開く。そして、ライフルをしっかりと構えた。
貴「生き残ってやる」
レベル3までのゾンビ達は群がらってこなければ大した脅威ではない。問題はレベル4だ。あいつの攻撃にあたって飛ばされたあと、起き上がれないうちにゾンビに噛まれて感染というケースが多かった。俺は過去に噛まれたけど、ゾンビになっていない。これはこのウイルスに対して免疫を持っていると言っていいだろう。だから、襲い掛かってくるゾンビには左腕を噛ませてその間に殺してレベル4だけに集中すればいい。
そうとは言ってもレベル4は銃弾があまり通らない。というよりは再生力が強い。感染したやつが自爆特攻しにいったが、肉塊のうちの少しが剥がれただけですぐに治ってしまい、動きには変化がなかった。
貴「あの肉の塊の奥に核があるのか…。それを破壊しない限りダメージはないと」
そうなったら特攻するしかない。もちろん生き残る事は優先で。ライフルに持っていたナイフを括り付けて銃剣を作る。あいつらは確実は元人間だ。多分普通のゾンビウイルスとは違ってレベル4になるためのウイルスを注射した。なら心臓があるはず。銃先につけたナイフで肉を裂いて銃で心臓を射抜く。やってみよう。
味方が援護してくれてゾンビ達が少なくなった瞬間を狙って手前にいたレベル4向かって銃剣を突き刺す。その刺した傷が塞がってしまわないように自分の体ごと突っ込んで心臓を探す。視界が真っ赤に染まる中どくどくと鼓動をうつ臓器を見つけた。
貴「もらった」
迷わず引き金をひいた。
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
