奇病19 ページ19
みんなのところに戻ると薬を投与していた。やりたくないな。
及川さんは仕事中。だれかに頼むしかないかな?
「山口くん、山口くん」
投与を終わり、本を読もうとしていた山口くんに話しかけた。
「どうしたの?」
「あのね、私注射自分でできなくて、及川さんにやってもらったんだけど、今いないから、山口くんやってもらえないかな?」
「いいよ、腕出して?」
腕まくりをして、注射器を渡す。
「山口くん、少し怖いから、袖持ってもいいかな?」
「えっと、いいよ」
照れる要素がどこにあったのかはわからないけど、少し頬が赤くなってる。
「じゃあやるね」
ぎゅっと山口くんの袖をつかんで、痛みに耐える。はじめから痛いとわかっているからかさっきよりは痛くなかった。
普通に痛いけど!
「山口くんありがとね」
「ううん、俺も最初怖くて、ツッキーにやってもらったんだ」
ツッキーって月島さんのことだよね?仲がいいのかな?
「月島さんと仲いいの?」
「うん。小さい頃から知り合いでよく勉強教えてもらった」
「へぇーそうなんだ」
及川さんのツッキーくんと黒尾さんのツッキーは山口くんから移ったのかな?
「研磨さんと黒尾さん、及川さんと岩泉さんは幼なじみなんだってー」
「だから仲がいいんだー」
羨ましい。私にはそんな子いなかった。
.....いや一人いたかな。私と同じで親に愛されなかった女の子と友達だった。今思えば傷の舐め合いだったのかな。
「ねぇーAー」
「どうしたの国見くん」
「Aって勉強できる?」
勉強か...勉強はできるほうだ。みんなに認められるように頑張っていたから。後々それが重みになったんだけど。
「できるよ」
「じゃあそれ教えて欲しいんだけど。及川さんが宿題出すんだよねー」
問題出されるのか....。
「えっとここを教えればいいんだよね」
「うん」
複雑な数学の問題で私が苦手だった問題だ。苦手を克服するのは大変だった。
「これはねこうやってこうするんだよ」
クラスメイトに教えていたように的確なアドバイスをする。
「なれてるね。学校とかで教えてたの?」
「うん」
「そうなんだ。ありがとね」
国見くんの役に立てて良かった。また頼って欲しいな
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水浅葱(プロフ) - 水色少女さん» コメント、アンケートありがとうございます!この4人は出すことが決定しました! (2016年4月2日 14時) (レス) id: f8c9a17350 (このIDを非表示/違反報告)
水色少女(プロフ) - 日向 二口 花巻 夜久さんでお願いします!続編楽しみにしてます! (2016年4月2日 14時) (レス) id: 7bccc7bf91 (このIDを非表示/違反報告)
水浅葱(プロフ) - イラさん» ありがとうございます!イラスト楽しみにしてますね!! (2016年4月2日 13時) (レス) id: f8c9a17350 (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます!!イラストはもう少しお待ちください(汗)続編制作頑張ってください!! (2016年4月2日 13時) (レス) id: 05ac0fa9c5 (このIDを非表示/違反報告)
水浅葱(プロフ) - みらいさん» わかりましたー。コメント、アンケートありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年4月2日 10時) (レス) id: f8c9a17350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水浅葱 | 作者ホームページ:http://mazyokuroneko
作成日時:2016年3月23日 10時