【ハイキュー!!】奇病者になりました

奇病13 ページ13

｢あ、A以外みんな終わってる。A早くやりなー」



注射器を渡された。腕を捲り、注射器の針を当てる。



......自分でやるの怖いな。



注射が苦手なわけじゃないが、自分でやるとなると躊躇して、できなくなる。



｢もしかして、A怖いのか？」



いつまで経ってもやらない私を見て、岩泉さんが私に投げかける。




｢いや、怖いっていうか、躊躇っちゃうんですよ....」



針も細いし、あまり痛くないってわかってるんだけどなぁ。



｢及川、Aが注射器打てないらしい。やってやれ」



｢え？あ、うんわかった」



岩泉さんに言われて、及川さんが私の手にある注射器を持つ。



｢痛かったら、俺の腕つかんでいいから」



ちょっとだけ、本当にちょっとだけ怖いので及川さんの袖を掴む。腕は難易度高いかな。



｢じゃあやるよー」



注射器が腕に当てて、そう言った。



チクッ



思った以上に痛くて、及川さんの袖を強く掴む。声が漏れそうなのを我慢しながら、終わるのを待った。



｢はい、終わり」



｢ありがとうございます」




針が刺さっていたのは少ししかないのにものすごく長く感じた。ひとりでやってたら、泣いてたかもしれない。



｢今のAの反応を見るとひとりじゃ無理そうだね。俺がいる時は俺がやってあげるね」



安心させるように言い、頭を撫でられる。異性に触られるのは緊張するけど、及川さんに触られるのは嫌いじゃないかも。




このあと、また部屋でお話したり、ゲームをした。

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