【ハイキュー!!】恋敵は悪女【青葉城西】

恋敵15 ページ15

「あ、空ちゃんもこっちきちゃったんだ...」



及川が残念そうな声で言ってくる。

一静が流石に可哀想とでも思ったんだろうけど、空は嫌な意味でしか聞こえなかったらしく、

僕がここにいちゃダメなんですかええ？？と挑発的な態度をとっていた。


やめなさい。

それ(一応)主将。





「ったく...。

でも、そういや中塚、さっきこっちにもきてたぞ。

及川を囲ってる女子をむっちゃ見てからどっかいった」




と、岩泉が窓らへんを指差す。




「ってことはさ、Aいないからわざわざ一静達の方までいったとか？

それか、貴広か一静が本命で、狙いに言ったか。


佳李のことだし、どっちかだろうね」



「それだけでイライラするわ」




すぱりと私が切り捨てると、及川が軽く笑った。




「まーまー、落ち着きなよw

...(別に両思いなんだし、さ...。)...大丈夫だってー！」




と、両手を広げた。ちらりと空と目があう。

そして真剣な顔で及川の前に立ち直った。









「軽く終わらすな」

「煩い」

「真剣に悩んでんだこっちは」




「まともな意見だしたのに酷くない？

少しは聞けよ」






及川の口が悪くなって舌打ちをしながら机を叩き始めた。


及川の言葉が脳内で繰り返される。


大丈夫、か。


...まあ、確かにそうかもね。




「及川みたいに軽くかんがえればいいのかな...」

「最後まで俺が軽いみたいなのやめろよ」





　

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