【ハイキュー!!】恋敵は悪女【青葉城西】

恋敵14 ページ14

なんだか、楽しい昼休みから殺伐とした昼休みに変わった気がするよ(気のせい)





佳李を睨んで、ただ黙っているだけじゃ、私が情けないので、徹たちのとこに行こう。




佳李は貴大と関わって、私の悔しそうな顔を見たいだけなんだろう。なら、私がいなくなればいい。




それに空だって、佳李がいる空間にいたくないだろう。




｢二人ともごめん、徹に国語の教科書借りてくる、忘れちゃったんだよねー｣




私がそう言えば、空も｢僕も行ってくる｣と乗ってきた。




いっせーは名残惜しそうに、貴大は笑顔で見送った。佳李？顔見るだけでイライラするから見てないよ？





徹は多分、はじめのクラス、5組にいるだろう。5組に行けば、予想通り徹がいて、女の子にクッキーを貰っていた。





｢徹ー、はじめー｣




声をかければ、二人はすぐに振り向いて、どうしたのー？と聞いてくる。




｢ちょおーっとイライラしちゃったから｣




わざとらしく、言えば、




｢きゃっこわい〜｣





と徹が怯えた振りをして、乗っかってくる。





｢んで、何あったんだ？｣




｢んーただ佳李が来たから｣




2人は私が貴大のことが好きなことを知っている。佳李が貴大にくっつく度、話す度、イライラして、2人に愚痴っているから、あぁまたかと言われた。




｢佳李ちゃんってマッキーのこと好きなのかなー？｣





｢知らん｣





その言葉にあんなこと言ってたんだよ、と言いたくなるが、やめといた。





私はあんな悪女じゃない。あんな子じゃないから、私は陥れるようなことは言わないよ。

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