【ハイキュー!!】恋敵は悪女【青葉城西】

恋敵12 ページ12

教室に戻るとなぜかいっせーが半死にしてた。耳を傾けると｢何あれ反則なんですけど｣と言っていたので、空がなにかしたんだろう、そう確信した。




｢先に食べた｣




｢ごめん、遅れた｣




空のお弁当を見ると半分ぐらいなくなっていて、クマさんのハンバーグが無残な姿になっている。




貴大に貰った菓子パン、もといチョコチップメロンパンを齧りながら、スマホを弄ってると





｢Aーご飯の時はスマホしない｣




私の手からスマホを取り、電源を切る。





少し柔らかくて、優しい声。スマホを取られる時に少し触れたところはなんだか温かくなった気がした。




｢わーてるよ！｣




｢ゔっ｣




あ、また手が出てしまった。ううー悪いくせだ。直したいけど直せない。




｢本当にAはツンデレなんだね｣




声がした方を向くといつの間にか復活したいっせーがニヤニヤしながら、野菜ジュースを飲んでた。





ふぐぅぅぅ....！！






違うけど、違うけど！言い返せない！





キッといっせーを睨んだ後、最後の一口を噛みしめた。

恋敵13→←恋敵11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す