奇病14 ページ14
恥ずかしさで湯船に顔を突っ込む。
「プハッ」
息を止めていたので、顔を出した瞬間息を吸う。 泣けてきた。及川さんに知られて、国見くんにも知られた。
「うぅぅ....ぇ?」
涙を拭おうと目を触れるとなにやら硬いものが。もしかして、石?
手に取り、見るとオレンジ色の石が2粒あった。
待って、これただの石じゃないよね?
どんな石か気になったので、すぐお風呂から出て、パジャマに着替えた。
及川さんならどんな石かわかるかな?
及川さんを探すと意外にもリビングにいて、岩泉さんと松川さん、花巻さんで話していた。
「あの、及川さん」
「どうしたの?....って髪乾かしてないじゃん。タオルかして」
「あの、及川さん」
「いいから」
椅子に座るよう促され、しょうがなく座る。早く聞きたいのに。
松川さんがドライヤーを持ってきてくれて、及川さんが髪を乾かしてくれた。
「うん、乾いた。それで、どうしたの?」
「ありがとうございます。えっとその」
オレンジ色の石を見せる。
「なんかこの石が出てきて、これ普通の石じゃないと思って、それで、及川さんに聞こうかなぁって」
「ちょっと見せて、うーんわからないなぁ。まっつんわかる?」
まっつん?もしかして松川さんかな?
「うーん。カーネリアンじゃないかな、和名では紅玉髄。リラックス、落ち着き、精神バランスっていう石言葉があるよ」
「そうなんだ....」
さっきの状況にぴったりの石だ。奇病なりに落ち着けー落ち着けって言ってたのかな。いやそんなわけないよね。
「あ、思い出した。これ7月の誕生日石でもあるんだよ。ナポレオンが大事にしていた宝石なんだって」
「詳しいですね」
「俺の誕生日が7月20日だから」
「じゃあその日はお祝いしないとですね」
「ありがと」
「そういえば、Aって石ころしか出ないって言ってなかったか?」
「初めに出た石が石ころだったのでてっきりそうなのかと」
「特殊変異なんじゃね?」
「たしかにあるかもね」
特殊変異ってなんか厨二病っぽい。黒尾さん言ってそう。
「この石はA持ってる?それとも預かっとく?」
明日脱走する予定だから、預かってもらおう。
「私だとなくしそうなので、お願いします」
「わかった」
及川さんに石を渡す。このあと二言ぐらい話して、部屋に戻った。
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神影(みかげ)(プロフ) - 一番上のイラストの左側に、うっすらとおそ松さん?があるのは気のせいでしょうか気のせいなのでしょうか?! (2016年10月31日 16時) (レス) id: c75e15ef22 (このIDを非表示/違反報告)
水浅葱(プロフ) - こすもすさん» 応援ありがとうございます!!頑張ります!! (2016年5月15日 21時) (レス) id: f8c9a17350 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす(プロフ) - 水浅葱さん» ありがとうございます!!これからも応援しています(^^)頑張ってください! (2016年5月15日 21時) (レス) id: 7763fc6da1 (このIDを非表示/違反報告)
水浅葱(プロフ) - こすもすさん» 赤葦さんですね!わかりました。あと1人からの要望があったら、入れようと思います!! (2016年5月15日 19時) (レス) id: f8c9a17350 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす(プロフ) - いつも読ませてもらってます!この作品大好きです!!個人的になんですが、私も赤葦さん入れてほしいです!無理言ってすいません(><) (2016年5月15日 19時) (レス) id: 7763fc6da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水浅葱 | 作者ホームページ:http://mazyokuroneko
作成日時:2016年4月2日 14時