工藤新一の姉！？第3シリーズ！【転生トリップ】

ジンと一緒にいた女 ページ9

哀side

コ「おい！灰原！なんであの時来たんだ！」

哀「行くに決まってるでしょ。
元々、あなたには関係のなかったことだもの」

コ「だとしても、今は俺も関係してんだ！1人で全部背負い込もうとするな！」

哀「言われたのよ。自分の運命から逃げるなって」

コ「はぁ？誰に」

哀「あのバスジャックの時助けてくれた女性にね」

コ「俺があの時助けたとしても、同じこと言ったぜ。

だけどな、だから1人で全部背負い込むってのは違う。

お前には俺や博士だっているだろ？みんなに頼っていいんだ。
俺だって、たまには頼って欲しいしな」

哀「ありがとう、工藤くん。そうするわ」

コ「それと、あの時思い出したんだが、
俺がこの体になる前、ジェットコースターに乗るよりも前に、
ジンと女がお化け屋敷から出てくるのを見たんだ。

それに、2人とも仲良さげだった。
それもあのジンが優しい目をしてたんだ」

ピクッ

それって…

哀「それはきっと、サンダーよ。名前は天道華恋。

ジンはサンダーのこと、好きだったみたいだし。
まぁ、彼女はジンのこと特にそういう目で見てはいなかったみたいだけどね」

コ「ジンが人を好きになるのか？
サンダー…それってもしかして、この前いた女か？」

哀「あの時いたの！？」

コ「あ、あぁ。
ジンに見張り頼まれたとかでな。

でもすぐ帰った」

哀「いや、彼女はずっとそばで私たちのこと見てたと思うわよ」

コ「は？わかるのか？」

哀「言ったでしょ。組織にいた人には特有の匂いがあるって」

コ「だが特定できるのか？」

哀「普通はできないわ。
でも、彼女は組織の中でも、ベルモットなんかよりももっと強い匂いがするのよ」

コ「そんな凄い奴なのか？」

哀「凄いも何も、彼女は組織のナンバー2よ」


そう、元々、そんな人が私なんかと意味なく仲良くするだなんてあり得なかったのよ。
言葉に紛わされて、騙された私が恥ずかしいわ。

でも、あの時の女性が言ったあの言葉。
“あなたのことは自由にしてあげるって、約束したでしょ？”

あれはあなただったの？でも、全部演技だったんじゃなかったの？

ねぇ、どっちなのよ。華恋、お姉ちゃん。


コ「…ばら！…灰原！どうしたんだ」

哀「いえ、なんでもないわ」

コ「でもなんでそんな奴のこと、お前が知ってんだ？」

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