優杏様の生まれ変わり【犬夜叉】 (ページ9)

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私は本当に、弓道と剣道が大好きなんだ。前世でも割と飽きっぽかった私が唯一熱心になって続けられたものだ。
木刀を振ると感覚が蘇ってくる。ああこの感覚。私が好きな感じだ。1回1回の感覚を味わっていると、天倉様に声を掛けられる。

「何ですか？」

「君は本当にすごい。本当に初めてか？」

「初めてといえば初めてですが、経験がないこともない」

そんな曖昧で意味のわからないことを言うと、天倉様は意味がわからない、という表情をする。仕方ない。事実なんだから。日暮叶夢になってからは初めてだけど、前世では十分に経験している。

「同じ年齢くらいの子と少し勝負してみないか？」

「ええ、是非」

その子と勝負し、勝利した。その後はいろんな人と勝負してみたが、どんどん勝っていきついには6年生の男子も倒してしまった。まあ、力も体術ほどは影響しないから。もちろん体の大きさは影響すると思うけど。

「本当に君は強いな。ここで刀の練習もするといい。ついでに木刀の作り方も教えようか？」

「いや、木刀はいいです。ですが、刀の練習はしたいです」

おそらく木刀があっても戦国時代の妖怪には効かないだろう……本物の刀をこの時代に作るのは結構面倒なこと多いから、本物の刀作るなら、戦国時代に誰かに教えてもらおう。

「そうか、ならまた来てくれ。私はいつでも大丈夫だからな」

「ありがとうございます！」

それから、それぞれ週1で琴音様、天倉様のところへ行くようになった。琴音様のところでは霊力や弓矢、天倉様のところでは弓矢の作り方や剣道、を教えてもらう。もちろん、幼稚園にも行かないといけないから、平日は時間があんまりない。だから基本的に2人のところには土日に行く。