優杏様の生まれ変わり【犬夜叉】 (ページ7)

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あれから私はほぼ毎週琴音様の元へ行き、霊力の操り方を教えてもらったり、弓矢の練習をさせてもらったりする。月日が経つのは案外早いもの。私はもう4歳になった。
そして、今日は特別な日。お母さんの出産予定日だ。無事に産まれて欲しい。どうやらもうすぐ生まれるらしい。かごめ、お母さん、頑張って！

「おんぎゃぁ！おんぎゃぁ！」

かごめの産声が聞こえる。よかった、無事に産まれたんだ。
“可愛い”私のかごめを見た第一声はこれだった。だってこんなに小さくて、こんなに可愛い。私語彙力ないな。でも本当に……可愛い。他に言い表しようがない。手だってこんなに小さい。そう思い、指をかごめの手の近くにやるとかごめが小さな手で私の指を掴んでくれた。可愛すぎて気絶しそう。

「この子の名前、どうする？」

お父さんがお母さんに言う。

「かごめ、この子の名前はかごめよ」

かごめの小さな体を愛おしそうに見ながら、穏やかな表情でそう言う。でも、よかった。私がかごめに成り代わってたらどうしようかと心配してたから。まあでもよく考えたら、曲霊(まがつひ)に霊力を封印されてるわけでもなかったけど。

⁂ ⁂ ⁂

かごめが生まれてホッとした日から約2年後。私は今6歳だ。そこで、子供用の弓矢を琴音様の知り合いの神主様に作ってもらえることになった。
今日は私の体の大きさに合った弓矢を作るため、サイズを測りに天倉神社へ来た。

「天倉様、初めまして。私が日暮叶夢です」

「君が……霊力で多少は抑えているようだが、確かにすごい霊力だ」

感心したようにいい、目を瞑り霊力を感じ取っている。目を瞑るのはその方が霊力は感じ取りやすいからだ。

「わざわざ弓矢を作ってくださるなんて、ありがとうございます」

「いや、いいんだ」

そういい、優しく微笑む。琴音様もだが、この天倉様もすごく優しそうな人だ。表情から優しさが滲み出ている。