XXX ページ30
「たった1つだけの正しい願い、ですか」
「そう、方法はそれ1つだけ。他のことでは玉は消滅することはない」
「やっぱり俺が完全な妖怪になることに使ったらいいだろ！」
犬夜叉は絶対にそうだ！と言わんばかりに言い切る。
「残念ながらそれは不可能。四魂の玉は所有者の欲望によって存在を保っている。だから、四魂の玉が本当の願いを叶えることはない」
「じゃあ、犬夜叉が完全な妖怪になることはないってこと？」
「まあそういうことになるね」
かごめの質問に、答える。
「なっ！？」
犬夜叉は驚いた顔をした。
「じゃあ正しい願いってなに？」
「それは自分で考えるべき。私が言ったのではダメだから」
「ん〜、正しい願い……」
かごめはう〜ん……と唸りながら考え始めた。
「まあ、その時がきたらきっとわかるわよ」
！！四魂のかけらの気配！
「かごめ、あなた達はしばらくここに残ってちょうだい」
「どうしたんですか？」
急にそんなことを言い出した私に弥勒様は不思議な顔で聞く。
「おい、俺達は四魂のかけらを探さなきゃいけないんだ。こんな所でグズグズしてられっかよ」
「それならちょうどいいでしょ？今、割と速いスピードでこちらに四魂のかけらが近づいてきている。このまま来れば明後日くらいにはここへ来るはずよ。そしてこの速さっていうことは、妖怪に違いない。それを村長に言えば、この村を守ってくれるならと絶対にここに泊めてくれるわ。
あなた達は四魂のかけらを手に入れられ、その間の寝食も困らない。最高じゃない？」
私はみんながここに残るようにメリットを言う。
「でも四魂のかけらの気配なんてないけど……」
かごめは神経を集中させながら言う。
「でも確かに近づいてきている。といっても＿里くらい先だけどね」
「そんなに遠くでも気配がわかるのですか！？」
弥勒様はすごく驚き声が普段より大きくなる。
「私はかごめよりも更に霊力があるから、だと思う」
「だけど叶夢さんはどうするんだ？」
珊瑚ちゃんが私に聞く。
「私は早く殺生丸のところに帰りたいから。それと、これはかごめに渡すわ」
そう言い、かごめにさっき手に入れた四魂のかけらと旅の間で手に入れた四魂のかけらを渡す。
「ありがとう、お姉ちゃん！」
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ピス - 面白かったです｡早く続きを見たいです｡ (5月6日 12時) (
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年2月9日 8時
