優杏様の生まれ変わり【犬夜叉】 (ページ27)

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XXVII ページ27

「それでお姉ちゃんはどうして戦国時代にいるの？」

「3年前の私の誕生日、井戸に行ってみたら、百足上臈が現れて、戦国時代に連れていかれた」

私は大分簡潔に話した。簡潔すぎたかも……

「私の時と同じか。それと、ずっと気になってたんだけど、なんでお姉ちゃんから四魂のかけらの気配がするの？それも、すごく大きい」

「なっ！？それは本当か！持ってるなら出しやがれ！」

犬夜叉がすごい勢いで体を乗り出し、手を出す。

「嫌だ」

「お姉ちゃん、私達はそのかけらを集めてるの。それを頂戴」

「かごめはさっきからかけらかけら言ってるけど、これはかけらじゃない。ほら」

私はそういい、懐から四魂の玉を取り出す。

「なんで、なんで完全な玉が！」

かごめはすごく驚いたように叫ぶ。他のみんなはポカーンとしている。

「かごめが持ってるんだから、完全なものがあるわけ……」

「さっきの話、続きがあるの」

「続き？」

珊瑚ちゃんはどう言うこと？と言うふうに首を傾げながら聞く。

「井戸から出た私は、殺生丸n」

「ちょっと待て！殺生丸だと！？」

犬夜叉が殺生丸という単語にすごく反応する。

「最後まで聞いて。殺生丸に会って、そうしたら百足上臈が襲って来て、私のお腹を食いちぎって、そうしたらお腹の中からこの四魂の玉が出てきた。それで、殺生丸に力を借りて、百足上臈を倒した。で、殺生丸と旅をした」

「殺生丸と旅を！？」

四魂の玉の話したかっただけなんだけど……

「かごめ様の姉上は相当な物好きで……」

「殺生丸はすごく優しいの！」

殺生丸評判悪すぎ。

「もしかして、恋人って……殺生丸？」

「かごめちゃん、流石にそれはないよ。そんなの物好きでも無理だよ」

「そうだよ」

「ありえない……」

珊瑚ちゃんは信じられないという顔で、私を見る。

「おい！殺生丸もだが、四魂の玉のことは！」

「そうだった、四魂の玉が体から出てくるなんて！私の時とそっくりだわ！」

おお、やっと話が正常な方向へ戻ってきた。

「私は優杏様という巫女様の生まれ変わりで、その巫女様は玉を守る巫女だったけど、妖怪に襲われて死んだ時に、自分が責任を持ってあの世へ持って行くと……」

「桔梗の時とそっくりだ」

私と同じ考えを口に出す犬夜叉。

「私も聞いた時はそう思った」

「でもなんで四魂の玉が2つも？」

珊瑚ちゃんが的をついたところを聞く。

「薫子様という巫女様があの玉を作り出した。これも、翠子様の話と同じ」