狂愛ヴィランズリスト【twst】 (ページ8)

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File_03 深海ディリジェンテページ8

あれから約一ヶ月。
魔法石取りに行ったり､オーバーブロットしたリドルさんを助けたり､と中々大変なことが起こっていた。

それらの事件の中心にな必ずユウくんが居てとても心配になる。あの子は某小さな探偵みたく事件を吸い寄せる体質なのか？？

なんて考えてため息をつくと､横から顔が出てきた。

｢おやおや､Aさんじゃないですか｣
｢あ､アズール……さん｣

それは､彼――アズール・アーシェングロット。
あの名高き詐g……ではなく､オクタヴィネル寮寮長だ。

突然ではあるが､私は彼を得意としない。理由はただ一つ。

｢最近､声をかけるどころか目を合わせてすらしてくれなかったですよね？何でですか？まさか嫌いになったとか言いませんよね？？僕貴方に嫌われたら生きてる気がしないんですよ……って聞いてますかAさん｣

これだ。

先程の言葉をノンブレスで､早口で行った彼には軽く引いてしまいそうになる。
本当に引いてしまえば｢貴方も私を拒絶するんですか！？｣なんてことになって命無くなりそう､なんてユウくんに言ったのは今でも覚えてる。

言うならば彼は"依存､執着"タイプだろうか。しかもこの学園内では三本指に入るくらいめんどくさいタイプのヤンデレだ。
ちなみに周りはこういうのがめちゃめちゃ多い。精神的にじわじわ来るのがとても……あぁめんどくさいったらありゃしない。

彼は魔法やら何やら。時々双子も合わせてやってくる。
そんな風にあらゆる手を使って私を自身のものにしようとして､そして何度かはちょっとした手違いで殺されかけたりしている。
あの時は本当にやばかった。

毎度毎度助けてくれたあの人には感謝しか無いな。

――
あの人､については後々話の中で出します。
何となく想像出来るかも､ですが。