誰も死なせるな、守れ 弐 【鬼滅の刃】

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貴「え、炭治郎たちがもう出ていった？」

ｱｵｲ「はい、Aさんが帰ってくる少し前に」



私が次の任務のために鍛錬として走りに行っている間に
炭治郎たちが蝶屋敷を出ていった。

お別れくらい言ってくれてもよかったのに...。

と思いつつ、
私はどうせ後ほど彼らと再会することを知っているため
まあいいか、と思う。


そう、次の任務は。



ｱｵｲ「Aさんも炎柱の人と任務でしょ？そろそろ向かわないとダメなんじゃないんですか？」

貴「ああ、もう準備は終わってるの、着替えたら行くよ。」



煉獄さんとの合同任務だ。

無限列車において、四十人以上の人が行方不明に
数名の剣士も全員消息が絶たれた。

強い血鬼術を使う鬼がいる可能性があるとのことで
柱である煉獄さんと、私にも声がかかった。





あの夢のようなものを見てから
毎日私は考えている。

なぜあの人は宵闇さんを知っているの？

なぜ私に少し教えてくれたりするの？

夜に飲み込まれすぎるなってなに？

考えれば考えるほどわからない。



そして一つ不思議なこともある。

宵闇さんが出てくる夢は、忘れてはいけないと思っても、起きると覚えていなかった。

しかし私の時間を巻き戻した人の夢(?)を見て、
そこで宵闇さんの夢を見たことを思い出したら、
起きた後、今まで見た宵闇さんの夢を全て覚えていた。





貴「それじゃあ行ってきます」

ｱｵｲ「帰ってきたら食事、たくさん作っておくので」

貴「ありがとう」


アオイちゃんに見送ってもらった。

そして屋敷を出たら、すぐのところで
カナヲがいた。


ｶﾅｦ「...いってらっしゃい」

貴「！！いってきます、カナヲ」


カナヲが自分から喋った...！

その嬉しさを噛み締めつつ
私は無限列車へと向かった。



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