誰も死なせるな、守れ 弐 【鬼滅の刃】

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ﾊﾟｯ



貴「...はぁ、はぁ、」



いくら夢の中でも自分の頚を斬るのには
とても精神的にくるものがある。

それに夢の内容。

以前は家族の内容の夢だった。

しかし今回は柱のみんなが出てきた。

今、私がいちばん求めている幸せは
そういうことなんだ。

そう思い、繋げられてた縄をはずす。



ほかのみんなは...



禰「んー！んー！」

貴「禰豆子...？」



禰豆子が箱から出て、炭治郎を叩いていた。

叩いても叩いても
もちろん炭治郎は起きることがない。

禰豆子の血鬼術を活用しなくては。



貴「禰豆子、血鬼術使える？みんなの縄を燃やしてほしいの。」



この縄は確か斬ったりしてはダメだ。

炭治郎が前に言ってた。


禰豆子が燃やしているのを見ていると
後ろから殺気を感じた。



「...もうすぐで！もうすぐで私も夢を見れたのに！！！なんでよ！！！！」



彼女の手には錐が。

彼女が私の夢の中に入って、
精神の核を壊そうとしていたのか。

前回とは違う女の人。
なにをするかわからない。


「あんたなんてみんなから好かれて...！私だってせめて夢の中ではって思ったのに！！」



泣きじゃくる姿を見て戸惑う。

相手は人間、周りにも人がたくさんいるから
むやみに刀をぬけない。



貴「そんな、私は別に好かれてなんか」

「うるさい！うるさい！！私の邪魔をするな...！！」



言葉を聞いてくれない。

彼女はこちらに向かって走り、
錐を私に刺そうとする。

どうすれば...。

そう思いながら、私はその場を動かず、
近づいてきた彼女を抱きしめた。



貴「よし、よし。辛かったね、頑張ったんだね。あなたのこと好きな人もちゃんといるよ、私とかね。」

「ちょ...あんた....」

貴「夢はたかが夢だよ。本物の幸せは手に入れられない。生きて、探そうよ。」

「錐...なんで避けないのよ....」



私の腹部には
彼女が持っていたはずの錐が刺さっていた。





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