誰も死なせるな、守れ 弐 【鬼滅の刃】

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『夜の呼吸は通常時もはっきり言ってとても強いです。だけど、もっと強くもなるのです。』

『ほう...。それだけを聞くと、長所のようにも聞こえるが？』

『私はある方からこの夜の呼吸を授かったのです。確かにこれだけ聞くと、とても使い勝手の良い呼吸に聞こえると思います。しかし、その方は力を与えるかわりに、ひとつ、夜の呼吸の使い手は私たちにとっていちばん大切なことを失わせることにしたのです。』




...宵闇さん自身が考えた呼吸ではないの？

それに私たちにとっていちばん大切ことって？

何を失うというの？



『その、失うものとはなんだい？』

『それは______ 』




ｸﾞﾙｸﾞﾙ




なんでこのタイミングで場面が変わるのっ！

いちばん大事な時に...！



....ってこの人、




『お前が夜の呼吸の使い手だな』

『ようやく会えたな、鬼舞辻無惨。』




やっぱり...鬼舞辻無惨だ。

宵闇さんと鬼舞辻無惨が向かい合っている。

宵闇さんの手には日輪刀が。

この場面は宵闇さんと鬼舞辻とが闘うところ...！




『宵闇、だな。月夜の件はすまなかったな。』

『...おい、なんで月夜の名前を。それに俺の名前まで』

『あの女は鬼になった後も最後までずっとお前のことを覚えていたさ、何故かな。ずっとお前の名前を呼んでたよ。だから言ったのさ。』




そんな、月夜さんは宵闇さんのこと、
覚えていなかったんじゃ__

人間の頃を覚えている素振りなんてひとつもなかった。




『お前が宵闇を殺らないと、俺が殺るってな。楽しい遊びだろ。』

『.....クズが！！！』

『おい、口には気をつけろ。わかっているのか？お前は月夜を殺したんだぞ？』




ねえ、やめて...お願い、やめて！！！

それ以上言ったら




『最愛の人に殺された月夜はどんな気持ちだったんだろうな』




宵闇さんの心が壊れてしまう。






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