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やらかした。

瞬時にそう思った。

私はそりゃ過去に巻き戻された身だから
炭治郎や禰豆子のこと知っている。

でも炭治郎と禰豆子にとったら
私と会ったことがなかったんだ。

だから那田蜘蛛山で私が2人の名前を
知っていることは可笑しいんだ。

...どうしよう。

返答に遅れてしまっても怪しくなるし、
変な回答をしても駄目だ。


一瞬の間に必死に悩んで出した答えは



貴「冨岡さんに教えてもらってたの。鬼を連れた剣士がいるって。それが炭治郎と禰豆子だって聞いてたの。」



冨岡さんごめんなさい。

勝手に名前出させてもらいます。

炭治郎は冨岡さんへの信頼も絶大だから。



炭「そう、だったんですね!それなら納得しました。あの時は本当にありがとうございました!」

貴「無事でよかったよ」



...信じてもらえた。よかった。

勝手に緊張していたが
それが緩んだ。



炭「柱のみなさんはあまり俺と禰豆子のこと良く思ってないから。それを考えると、あの時俺たちを守ってくれて、守るべき存在だと言ってくれて嬉しかったです。」



炭治郎はとても素直でいい子だ。



貴「でも私は口だけだよ。そんな大口を叩いてしまったけど、私は弱いから無理だ。...柱の人達にも私から、2人のこと話しておくね。」



だからか甘えてしまって
私は消極的なことをつい言ってしまう。

私よりも年下の子に
こんなこと言ってしまって恥ずかしい。

そう思って部屋を出ようとした。



炭「Aさん!!俺にできることがあったら言ってくださいね!!」

貴「え...」

炭「なんか焦ってるような匂いがして...何かに追い込まれてるのかなって思って....。」



そうだ、炭治郎は鼻が利くんだ。

それにしても図星をつかれて
私は返答に遅れた。



貴「大丈夫、炭治郎が心配するようなことはないよ。怪我してるんだから寝ときなよ」


そう言って部屋の外に出て扉を閉めた。


...私だけが未来を知っている。
これは私だけが背負えばいい。


けど、


貴「ありがとう...」



頬に涙が伝った。




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設定タグ:鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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みいこ(プロフ) - 犬田さん» あわわわわ嬉しいです!私も犬田さんお無一郎くんの小説めっちゃ好きで読んでます!!お互い更新頑張りましょう!!(^_^) (2019年12月17日 11時) (レス) id: 9475ebda40 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 救助シーン感動しました…!これから原作で亡くなってしまった人達が助けられるのを楽しみに待っています~!更新頑張ってください!大好きです! (2019年12月17日 1時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - over the rainさん» かかか神作だなんて嬉しいですありがとうございます!!もっともっと叫んでください!!() これからも更新がんばります〜〜!! (2019年12月15日 15時) (レス) id: 9475ebda40 (このIDを非表示/違反報告)
over the rain - 神作がハイペースで更新されるとか、私舞い上がって叫んでます!応援してます!大好きです! (2019年12月15日 13時) (レス) id: a4bab14be1 (このIDを非表示/違反報告)
みいこ(プロフ) - メイクさん» メイクさんありがとうございます(^_-)-☆めちゃめちゃがんばりまっす!! (2019年12月14日 22時) (レス) id: 9475ebda40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みいこ | 作成日時:2019年12月13日 1時

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