幸せを掴みとれ【童磨】

□ ページ12

.








無惨様からの呼び出しだ。

これは早急に行かないといけない。

遅れたりして機嫌を損ねてしまってはダメだからね。




いま、Aちゃんは入浴中...か。

置き手紙でもしていけば
なにも心配させることはないだろう。




「信者が突然訪問してきたみたいだから、行ってくるね...と」




置き手紙を目につくところへ置いて、
俺は外へでて、万世極楽教の館へ向かった。

あそこから鳴女ちゃんが無惨城まで送ってくれるからね。


途中で鬼殺隊にも会わないように
注意をはらいながら向かっていく。

もし会って戦うってなったら時間の無駄だし。








「童磨さん...？またいないの...？置き手紙...」

「あっちの館に行けば...わかるよね」



Aちゃんがそう言って、寝巻きではなく、
もう一度着物を着てこちらへ向かってこようとしているなんて、当然俺は知らない。









.

〇→←〇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す