あんない ページ6
甲板から街を見ていると少し遠くの方にアリスの手を引くルフィが見える。わたしに気がついたのか小さく手を振るアリスに手を振り返す。
｢とーちゃァーく！｣
｢まあ、ルフィは腕が伸びるのね｣
｢おう！ ゴム人間だからな！｣
ルフィの能力に驚くことなく感心する様子のアリスに驚かないのかと思うけど、偉大なる航路出身なら悪魔の実も珍しくないのかと思い直す。
船に残っていたウソップとチョッパーもアリスに挨拶をして、ルフィと一緒になって案内しようと騒いでいる。
｢そういえばこの島って何日でログが溜まるの？ 昨日聞きそびれちゃった｣
｢ログ……ごめんなさい、わからないわ。でもそうね、チェシャ猫にならわかるかも｣
｢チェシャ猫？ 名前かしら、その人はどこにいるの？｣
困ったように笑ったアリスはロビンの言葉にさらに眉を下げる。
｢それは難しい質問だわ。猫は消えるでしょう？ だからすぐに見失っちゃう｣
｢そ、そう……｣
それは昨日一昨日とついていた小さな意味の無い嘘や冗談と似ているようだけど、アリスの表情はいたって真面目で嘘をついているようには見えない。そんなアリスの様子にルフィとウソップとチョッパーも首を傾げる。
アリスは真剣に｢最後にどこで見たかしら｣と顎に手を当てて悩んでいる。
｢ナミ、チェシャ猫さんを探しに行きましょう。他にも気になることがあるの｣
ロビンは少し考えてからそんなことを言ってきた。気になること、きっとアリスのことだと思う。私もウェイトレスの言っていた話がずっと引っかかっていたから調べたい気持ちはある。
｢アリスも連れてくのか！？ だめだぞ！ まだサニーを案内してねェ！｣
｢はいはい、いいわよ。アリス、行っても平気かしら｣
｢ええ、大丈夫。わたしもサニーさんのこと知りたいわ。行ってらっしゃい｣
駄々を捏ねたルフィに今回ばかりは心の中で感謝をする。アリス本人がいたら調べたいにも調べられない。自分のことを詮索されるなんていい気がするわけないもの。
ルフィとチョッパーに手を引かれてるアリスに頑張って、と声をかけてからロビンと街に出た。
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あ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございます〜！最後までお付き合い頂きありがとうございました；； (2022年10月19日 10時) (
レス) id: fb59469920 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！！めちゃ面白かったですー！！！お疲れ様でした😊 (2022年10月18日 20時) (レス) id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - クロノトさん» ありがとうございます！最後までお付き合い頂きありがとうございました！！ (2022年10月17日 2時) (レス) id: e349160874 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 最高すぎる終わり方でしたお疲れさまでした (2022年10月16日 9時) (レス) @page25 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 桜葉さん» ひええありがとうございます〜〜；；魅力的だなんて……！！ (2022年10月13日 18時) (レス) id: 7957da95fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2022年10月10日 3時
