やくそく ページ13
｢だから、明日はAは来ないんだって！｣
｢どうしてだよ！ また明日って言ってただろ！｣
｢ああ、もう、どうしてわかんないのよ！｣
ロビンからアリス……Aの話を聞いていると、ルフィとナミが言い合いを始めた。次第に激しくなるそれに、チョッパーが泣きそうになっていて止めに入るが止まる気はしない。
帰るのが遅くなった次の日はAは街に現れないと聞いたナミ、また明日と言ったAを信じると言って聞かないルフィ。どちらの言いたいことも否定できず、止めようにも何も言葉は出てこない。
帰り際、Aはもう家に着くのは間に合わないと気がついていたはずだ。そんな中わざわざまた明日、と振り返って言うだろうか。しかしなぜ次の日街に現れないのかが分からない限り、なんとも言うことが出来ない。現れないのか、現れられないのか。もし後者なのだとしたらなぜなのか。
そもそもどうして自分のことをアリスと呼ぶのか、あの嘘の意味はなんだったのか、次々と浮かぶ疑問に頭がパンクしかけて声を荒らげると、全員の視線が集まった。今の今まで呑気に寝ていたゾロまで不思議そうに顔をあげている。
｢あいつ、結局何者なんだ！？｣
｢それは、わかんないけど！！ でも、でも……｣
白くなるほど拳を握るナミにに全員が注目する。
｢私たちの話を聞いてるとき、本当にすごい楽しそうだった。帰るときは、寂しそうで、辛そうで、それであんな話聞いたら、私、助けたいって思っちゃったの……！｣
おれたちの話を聞いて、楽しそうに目を輝かせるAを思い出す。そしてルフィが仲間に誘ったときの、引き攣った繕ったような笑顔も思い出す。あのときは迷惑に思ってるだけだと思ったが、今ならわかる。
あれは外に出ることの叶わないことがわかっていて、自分の気持ちを推し殺そうとした、全てを偽った笑顔だったんだ。
｢っルフィ、おれも｣
｢おれもAを助けてェよ！！！｣
おれの言葉に被さって言おうとしたことを大声で叫ぶルフィ。麦わら帽子が顔に影をつくっていて表情は読めない。
｢だから！ おれが、絶対に明日この船に乗せてここを出る｣
約束は破らせない、そう言って顔を上げたルフィの顔には笑顔が浮かんでいた。
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あ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございます〜！最後までお付き合い頂きありがとうございました；； (2022年10月19日 10時) (
レス) id: fb59469920 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！！めちゃ面白かったですー！！！お疲れ様でした😊 (2022年10月18日 20時) (レス) id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - クロノトさん» ありがとうございます！最後までお付き合い頂きありがとうございました！！ (2022年10月17日 2時) (レス) id: e349160874 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 最高すぎる終わり方でしたお疲れさまでした (2022年10月16日 9時) (レス) @page25 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 桜葉さん» ひええありがとうございます〜〜；；魅力的だなんて……！！ (2022年10月13日 18時) (レス) id: 7957da95fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2022年10月10日 3時
