気まぐれ短編集〜気まぐれMIX編

tkar 二丁目の夜 ページ25

ar



「 有岡くん、いらっしゃい！ 」



見た目はものすごくイケメン。
でも、少しオネエで。

いっぱい話聞いてくれて、アドバイスもらって、俺はすっかりここの常連。



「 雄也さんいつもの！ 」

「 了解！ 」



孤独な俺にはここが癒しの場となっている。
たまに酔いつぶれた時、見慣れないベッドで寝ている時もある。



「 有岡くんなかなか彼女出来ないね。 」

「 俺はもういいの。繋がりもないし。 」

「 紹介してあげよっか。女がいい？男がいい？ 」

「 いや、それなんかおかしい笑 」



雄也さんと話せるだけで十分で。
しかも相手作ったらめんどくさいし。



「 不満な時は俺が相手してやるから 」

「 何言ってんすか笑 」



雄也さんってほんとにいろんな顔持ってる。
てか、絶対女の子にモテるタイプだよこれ。



「 俺じゃ嫌なの？ 」

「 いやだって…いざ雄也さんとなんて考えたら… 」

「 やってみる？ 」

「 へっ！？そ、そ、そんな… 」

「 …ぷはは！嘘だよ。有岡くんが可愛いからついね。 」



本気になってしまった自分がものすごく恥ずかしい。



「 でも俺は迷惑じゃないから、ほんとに変なとこ行くくらいだったら1回来て？ 」




熱っぽい眼差しと言葉。
俺はこの先の未来が予想できて怖い。




二丁目の夜

fin.


＿＿＿＿＿

作者たかありも好きです。
書く気になれば続きも…

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