もう一度、微笑んで【呪術廻戦】

夏油side ページ8

彼との楽しい時間はあっという間に終わってしまう。

休みが取れる度に、4人で遊びにでかける。
次の日まで楽しかった余韻が残り、どんなに辛いことがあっても乗り越えられる気がする。

今日は硝子の買い物に付き合う日。




待ち合わせ5分前。
珍しく悟は遅刻せず、全員が揃った。
『みんな早いね。おはよう。』
その笑顔だけで、最高の一日になる。


結局その日の買い物は1時間程で終わり、いつもの様にゲーセンに向かった。
Aと硝子が弱すぎて笑ってしまう。
クレーンゲームならできるのではないかと誘うが、
悟とAは何度やっても失敗。
硝子と私が2人の代わりにどんどん取っていく。
悟とは違い、『ありがとう。』と微笑む姿に嬉しくなる。


初めて入るプリクラ。
大男2人、でかくはないがそれなりに背が高い男、片手に煙草を持っている女子高生。
かなり視線を感じるが意外と楽しかった。

「暑苦しい」
なんて言って悟と私を押しのける硝子はAと機械の指示に従い、ポーズを決めている。
そこに割り込み、4人でポーズ。
スペースを使いすぎな悟。

「足がなげーからな。」
イラッとくるも、否定はできない。


1人ずつ落書きをしていく。
彼が描いたニコちゃんマークが意外にも不格好で、愛しい気持ちでいっぱいになる。

遊んだ日は必ず彼の部屋で朝を迎える。
あまりにも泊まりに行くものだから、洗面所には4人分の歯ブラシが置いてある。

映画を見ながら、彼の肩に身を預ける。
最近よく眠れない。なのに、この時間だけは熟睡出来る。

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