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彼等といると、全てを忘れてしまいそうになる。
縛り
高専に保護されてから、重くのしかかってくる呪縛。自分が死ぬことは既に決まっている。
そうわかっていても、人と関わっていたい。
あと1年。
よく、綺麗だと言われる。
心の内はこんなにも汚いのに、彼らといたいのも、全部自分のため。
死ぬのが怖い。よりも、彼等と話せなくなることの方が怖くなった。
優しい同級生は全て受け止めてくれる。
この1年、長いようであっという間だった。
初めて授業をサボった日、悟の少年のような表情が忘れられない。
4人で行った花火大会。
任務帰り、急に抱きついてきた傑の悲しそうな顔。
4人で夜更かしした日曜日。
泥酔して、ぐちゃぐちゃな顔でなく硝子。
最後までそばにいることを、許して欲しい。
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琴葵(プロフ) - 主人公さんのどうか、笑う未来がありますようにと願わずにはいられない作品でした。とても、とても惹かれる物語でした。更新してくれて本当にありがとうございます。 (11月8日 12時) (レス) @page30 id: 2a7eef1005 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 感動しました。学校に行く前に読ませていただいたのですが号泣しすぎて目が赤くなりました。 (11月1日 7時) (レス) @page30 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - まじで泣く え、あの続編書いてほしいですね。文章力高いので行けると思います。この、死んじゃった子が生まれ変わって再開する的な?感じの作って欲しいです。良かったらですけど。 (10月8日 20時) (レス) id: 9ef243ee9f (このIDを非表示/違反報告)
氷姫(プロフ) - 泣いちゃいました。 (9月30日 23時) (レス) @page30 id: ae94d75975 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - めちゃくちゃ泣いてしまいました (8月16日 23時) (レス) @page30 id: d0878bcbf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろ | 作成日時:2023年7月15日 20時