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『ジンさん…？これ……』
「いつも作って貰ってたから今日は作っとこうと思って。」
『ジンさんが作ったんですか…？』
「僕以外に誰居るの？」
『……毒、とか入ってないですよね。』
入ってる訳ないじゃないか。だけど面白半分で
「さぁどうだろうね。食べてみないと分かんないよ」
と返すと
『えー…………』
普通に引かれた。
「毒なんて入ってる訳ないだろ馬鹿」
『だってジンさんならやりかねないから…』
「は？」
『ぁ…ごめんなさい……』
もう怒った。
「僕を何だと思ってるの」
『冷たいお兄さん……？』
「もういいよ、ご飯冷めるから食べて。」
『…いただきます』
冷たくあしらってたけど内心ドキドキ。
この僕だから不味い訳ないけど口に合わなかったらどうしよう。
でもそんな心配は必要なかったらしい。
『美味しいです…！』
「…ほんとに？」
『はい！チーズ入れるなんてジンさん中級者ですね！』
中級者…？
「なんで上級者じゃないの」
『肉じゃがのじゃがいもを全く崩さず美味しく出来たら上級者です！』
「何それ。馬鹿みたい」
『ジンさん馬鹿しか言いませんね』
「だってA馬鹿だもん」
『……すみません』
嗚呼もう、そんな顔させたいんじゃないんだってば。
『私後片付けしとくんでジンさんはゆっくりお風呂入って来て下さい。今日はありがとうございました！』
「分かった。先寝てて。おやすみ」
『おやすみなさい』
続く (更新停止中)
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作者名：莉湊 | 作成日時：2019年7月20日 15時
