愛って何？《JIN》 (ページ5)

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「(よし、良い感じ。)」

スーパーから帰って来てすぐ台所に付き作り始め、気付いたらもう21時を指していた。

「(会社上がったの遅かったからこの時間になっちゃった。……てかA遅すぎじゃない？事故とかないよね……)」なんて良からぬ考えが頭を過ぎった時、

‘’ ガチャ ‘’

玄関のドアが開く音がした。

『あ、ジンさん遅くなってすみません、晩御飯食べましたよね…？』

「まだだけど」

『もしかしてLINE見ずに私の帰り待ってました？！すみません！冷蔵庫にある物ですぐ作ります…！』

「そんな事良いからお風呂入ってきて」

『え、でも作んないと…』

「良いから」

『いえ、ジンさんが入ってないのに先に入るなんて失礼な事出来ませんよ！』

「馬鹿なの？黙ってお風呂入って来て」

とだけ言ってAを脱衣所に押し込んだ。

「(さ、Aがお風呂入ってる間に焼こう)」

丁度お皿に移している時タイミング良くAがリビングへ来た。

『あれ、良い匂いする……あ、ジンさん先にお風呂入っちゃってすみません！すぐ作るんでお風呂入って来て下さい！』

「煩いなあ、作る必要ないからそこ座って。」

いつもみたいにキツく言うとAは俯きながら黙ってダイニングテーブルに着く。
そんなAの前にハンバーグの入ったお皿を置くと凄い勢いで顔を上げた。