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神様のお願いが通じるのは1ヶ月に1回なのかな。
私が学校に着いた時には
たくさんの通行人が立ち止まっていて学校を覗いてるのと救急車が止まっている景色だった。
もしかして、
嫌な気がしたんだ。
私は立ち止まってる通行人をかき分け通行人の一番前に行った。
そこからの景色は残酷だった。
ねぇ、……なんで。
一切染めてない綺麗な黒色をした髪。
少しゴツゴツした手。
たまたま神ちゃんとお揃いだった靴。
スマホに着けてるみんなでおそろいのストラップ。
それが見えた時。
私はそこに倒れている人が大毅なんだとわかった。
辛かった。見たくなかった。
でも私は自ら見に行った。
大毅がこんな姿になってるのが何となく予感がしてたのに。
私は下を俯きながら通行人をかき分け
よく3人で寄り道していた目の前の公園の椅子に腰をかけた。
間違いなくあれは大毅だ。
持ち物、姿、大毅だった。
信じたくない、夢であって欲しい。
誰かに夢だよって言って欲しい。
誰かに目を覚まして欲しい、、
誰にそう言ってもらえば安心するの、?
それは自分でわかってた。
大毅に夢だよって言って欲しかった。
けどそんなことはなかった。
ねぇ大毅。なんで飛び降りたの、?
なんでなんでなんで…………?
?「A……、」
「神ちゃん…………、」
神「どうするのが正解なんやろうな」
神ちゃんは私の頭を神ちゃんの肩に寄せて
泣いていた。
ずっとずっと何も喋らないで。
これは私の優しさでもなく神ちゃんの優しさでもない。
話すことなんてないから。
大毅が飛び降りた、
頭を追いつかせるだけで精一杯なんだ。
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作者名:Nana x他1人 | 作成日時:2019年2月16日 22時