ズルいのはどちら様【歌い手】

見捨てたな、神様 ページ7

それからしばらくして、入学式が始まった。



あのさ、私疑問なんだけど、なんで分かるわけない学校の校歌歌うの？
歌えるわけないじゃん。


そんな不満を心の中で呟き、校長先生の話を聞く。


いやなっが！校長話なっが！また眠くなるやん！



暇すぎてぼんやりと体育館の窓を見て、あんなとこにもお金かけてそーだなー、とか考えてたら




校長「それではこれより、我が校の先生をご紹介します！」




お！ついに話し終わったか！
校長もう少し話短くした方がいいよ！
あとヅラ、ズレてるよ！どんまい！

校長の不自然すぎる髪の毛に笑いを堪えながら舞台へと目を戻す。








さてさて！どんな美人な先生がいるのかな〜？
校長どうせエロジジイだろ！絶対に美人いる！




私は校長への悪口とともに、美人先生への期待に胸を膨らませる。






『.....えっ』



そんな私の期待を、神様は面白いほどに裏切った。








『まじかよ』







舞台の上には、面白いくらい、男、男、男。



いや、え？ここ女子高だよね？
え、私何、ほんとに間違えた学校に来ちゃった？
それとも夢？



しかし、なんど確認してもここは清光学園だし、何度ほっぺを叩いても痛いだけで目は覚めない。








つまり、ここは現実。









女子高の先生が男だらけって、どうゆーことだよぉぉぉぉぉ！！！！！！！！









泣き叫びたい気持ちを抑えて、これから私は平和な高校生活を送れるだろうか...と、再び不安でいっぱいになった。









そんな私の心なんてつゆ知らず。


先生達は1人ずつ自己紹介をしていく。




そらる「初めまして、そらるといいます。」

まふまふ「え...っと、ま、まふまふです...！」

天月「天月っていいます！よろしくお願いします！」

歌詞太郎「伊東歌詞太郎と申します。」

・
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うーわ、うわうわ、初っ端のあの4人の自己紹介の時の女子達のざわめきと歓喜の目よ。

凄いな...これがイケメンの力...？









ん？てか、あの白髪の人...どっかで？







.....気のせいか。









あの4人に関わると面倒くさそー、絶対。

どこぞの少女漫画みたいに体育館裏とかに呼び出されて絞められちゃうよ。怖っ



絶ッ対関わらないようにしよ。





きっと、それがこの学校で平和に生活していくために1番大事なことだ。








まぁ、男となんて一切関わるつもりないけどね。

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歌詞さん！「君が笑顔だとやっぱり嬉しいね！」

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