カルシウムとそうめん ページ31
※今更ですが、この小説は捏造設定てんこ盛りです
荷物を置いて体育館に戻ってくると、マネージャーは今日、自分の高校につくことを教えられた。
園崎さんに何をしたらいいかを聞きに、水道へやってきた。
こちらを見た途端、園崎さんはこれ見よがしに大きくため息を吐いた。
園「なんで来たの？ そのまま来なきゃ良かったのに」
早く指示を出してくれないか……いやいや、うちはなんも言えない。
園「あなた居ても、邪魔なのよね」
『…………』
園「なによ、無視？ 良い度胸じゃない」
『全ては赤点を取った自分が悪いので』
園「……あぁそう。じゃあどっかいきなさいよ。あなたといるとイライラする」
『……はい』
水道から離れて、角で曲がる。
園崎さん、カルシウム摂ったらいいんじゃないかな。
久々に会話してくれたけど、関係は悪化する一方だ。ため息を吐きそうになって、息を思いっきり吸い込んだ。
『いかんいかん』
潔「どうかした？」
突然登場した女神。二重の意味でドキドキする。
『いえ、園崎さんの方は仕事がないらしくて』
潔「そっか。そしたら一緒に夕飯作りしない？」
『はい！』
そしてやって来ました台所。
潔「青城の小谷さんも手伝ってくれるって」
雀「助かるー！ あ、私、雀田かおり。梟谷のマネージャーだよ」
よろしく、と雀田さんは明るく笑った。
『よろしくお願いします』
潔「改めて私もよろしく。さて、今日のメニューはそうめんだって」
雀「そうめんかー！ ……作ったことないけど、確か簡単だよね？」
潔「……私、料理あんまり得意じゃないんだ」
雀「誰にでも得意不得意はあるよ！ 小谷ちゃんは？」
『私は一種類しか作れません』
雀「ちなみに？」
『たこ焼きです』
そう答えると雀田さんは俯き、小さな声を上げた。
雀「このメンツ……救世主が必要だね。誰か呼ぼう。部員の安全の為に」
三人でこくりと頷きあう。
清水さんが「いい人がいる」と食堂を出て行き、数分後に戻ってきた。
『あ、お兄ちゃん』
雀「お兄ちゃん？」
武「正確には叔父です」
『です』
雀「おぉ……なんか、すごいね」
清「前に作ってもらった、武田先生の料理が部員に好評だったの」
雀「おぉ！ これで作れるね」
隣の雀田さんとハイタッチを交わしていると、お兄ちゃんが眼鏡を光らせながら口を開いた。
武「作った後、Aちゃ……じゃなくて小谷さんにはお話があります」
『永遠にそうめんを作っていたい』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 826人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水上灯 - とちゅうでアジさんとかイシダイさんとか言ったのマジくそワロタｗｗｗｗｗｗ (2022年8月27日 13時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
はむ - すごく読みやすくて面白いです！完結してしまうと思うと寂しいですが完成を楽しみに待っております！無理のないよう更新頑張ってください！応援しています！！ (2020年5月28日 1時) (レス) id: 655f827a56 (このIDを非表示/違反報告)
木乃伊(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年5月27日 16時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
bu-ko(プロフ) - アッッッ好きィ……………応援してます…！ (2020年5月27日 2時) (レス) id: 11f43cf002 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - コミカルで面白いし、夢主ちゃんのちゃんとしたかわいさもあるところほんとに最高です！！応援しています！ (2020年5月27日 0時) (レス) id: f0b62f3d9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍原 | 作成日時：2018年4月14日 20時
