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真っ暗な土手を、俺は今日も息を切らして走っている。
何かから逃げるように、ただひたすらに。
その後を、何か黒い影が追いかけてくる。
そしてそれはすぐに俺に追いついて、俺の頭を殴りつけ―
ジント「っ！！！」
そこで俺はまた目が覚めた。
時刻はまだ夜中の３時。
ジント「はぁ…はぁ…はぁ…」
昨日と同じ夢…。
今日もこんなに体が震えてる…。
怖い…。
一体この夢は何なんだ…。
「ん…？ジント君…？どうしたの…？」
俺の隣で、Aちゃんが目をこすりながら体を起こした。
起こしてしまったのか…。
ジント「ご、ごめん…Aちゃん…起こしちゃった…？」
「別にいいけど…。すごい汗…。どうしたの？何かあった…？」
ジント「ちょっと…変な夢見ちゃって…」
「夢…？すごい震えてるじゃない…。大丈夫…？」
全く大丈夫ではなかった。
今もまだ怖い。
恐怖で、頭がどうにかなってしまいそうだ。
だから俺は、自分の心の平静を取り戻したくて、つい身勝手にもAちゃんのことを引き寄せて強く抱きしめてしまった。
「ジ、ジント君…？」
ジント「ごめん…でも、ちょっとだけ…このままでいさせて…」
「…うん。落ち着くまで、こうしてていいよ…」
しばらくして、俺はAちゃんのおかげで平静を保つことができるまで落ち着いてきた。
その代わり、俺の汗でAちゃんのパジャマを汚してしまったが…。
「ねぇ、でもどんな夢見たの…？」
ベッドの横にあるスタンドライトの明かりをつけて、Aちゃんにそう尋ねられ、俺は正直に立て続けに見た同じ夢の話や、散歩中にあの土手で起こったことを話して聞かせた。
「もしかしてそれって、ジント君の忘れた記憶と何か関係あるんじゃないかな？」
ジント「俺の…記憶…？」
「あの土手で起こったことを、思い出そうとしてるのかも…」
俺の失われた過去の記憶。
あの夢はその一片ということなのか…？
「明日、私と一緒に病院に行きましょ？佐野先生も、ジント君の話聞きたいって前に言ってたし」
ジント「で、でもAちゃん仕事は？」
「そんなの休めばいいの！だから、ね？」
と、いうことで、夜明けとともに、俺とAちゃんは俺が入院していた病院へ向かうことになった。
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» いえいえこちらこそ変な捉え方をしてしまい申し訳ありません！続きも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年3月8日 15時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 良い意味で面白い展開で予想外でした！私の伝え方で誤解を与えてしまったようですみません。続き楽しみにしてます！ (2020年3月6日 3時) (レス) id: 6c73ae34c1 (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - いちごさん» 感想ありがとうございます！そんな風に言ってくださると、書いてよかったって思います。ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - ひぃさん» 感想ありがとうございます！予想外になってしまって申し訳ないです…。続きも頑張って書いていきますので、良ければまた読んでくださると、嬉しいです！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - みるくさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今日からまた続きちょこちょこ書いていくので、良かったら読んでみてください！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月26日 19時
