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舜太の乗った電車を見送ると、私たちは肩を寄せ合って、またマンションへと戻っていった。
その間、昨日までの様に誰かに付けられることもなく、舜太の言った通り、本当に懲りてしまったのだろうか。
部屋に戻ると、飾りつけされたツリーと、バンビが出迎えてくれたけど、舜太の奴、持ってきた荷物全部うちに置いていきやがったな…。
でもまぁ、綺麗だから別にいいか…。
それから私とジント君は、昨日の余ったチキンやピザなんかを食べて、日曜日の昼下がりをのんびりと過ごしていった。
そして、日も暮れてきたころ。
テレビでは、イルミネーションの特集の番組が流れていた。
『素敵なイルミネーションが並んでいます。多くのカップルや家族連れで賑わっていますね』
映し出された映像には、何とも幸せそうな人々の笑顔が溢れている。
いいなぁ…。
私も、ジント君と…。
って、ダメダメ…。
私はジント君の記憶が戻るまで、しっかり面倒を見てあげなきゃ駄目なの。
好きになんて、なっちゃダメ…。
ジント「ねぇ…Aちゃん…」
すると、ジント君が私の隣に座ってきて、こちらをじっと見つめてきた。
「ど、どうかした？」
ジント「俺達も…どっかイルミネーション見に行かない…？」
「え…」
ジント「ほ、ほら！俺…イルミネーションも全然覚えてないから…ちょっと見てみたくなって…。駄目…かな…？」
「あ、ううん！全然！見に行きましょ？」
そして私たちは、イルミネーションを見に、再び出かけることにした。
とはいっても、近くの大きな公園だけど。
それでも、大きな木が並んだこの公園も、かなり手の込んだイルミネーションが施されており、青や黄色や緑など、沢山の色の電飾が光り輝いて、とても幻想的だ。
そんな公園の並木道を、私たちはゆっくりと、歩幅を合わせて歩いていた。
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
