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柔太朗「……。そっか…。分かった…。なんか…ごめん…。俺、お前のこと考えてるつもりだったけど、自分の考える幸せを、勝手にお前に押し付けてたんだな…」
彼の瞳から、一筋の涙が零れ落ちていた。
そんな顔しないでよ…。
私だって、これでも我慢してるのに、先にそんな顔するなんて、やっぱり柔太朗はずるい男だ。
柔太朗「俺、お前の事好きになれて、良かったよ…。ありがとう、A」
そして彼は、明日にはもうアメリカへ行ってしまう。
アメリカへ行ってしまえば、もうこの先何十年も帰っては来れない。
実質、今日で柔太朗とは、本当に、お別れだ。
これで、良かったんだ…。
私はいつの間にやら自分のマンションへ帰ってきていたようだ。
どうやってここまで帰ってきたのかは正直覚えてない。
玄関の扉を開けて、中に入って、扉を閉めて、鍵をかけて。
そして、私はその場で全身の力が抜けて、しゃがみ込んでしまった。
もう、柔太朗には会えないんだ。
駄目だ。
そう思うだけで、力が入らない。
ぽっかりと、心に大きな穴があいたみたいに、もう、ここから動けない。
でも、その時だった。
私の頭に、そっと温かい誰かの手が触れて、優しく撫でてくれた。
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
