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前回と同じように、今日もリビングで布団を二つ敷いて、舜太君とバンビに囲まれて、俺は小さな間接照明の光の中、布団に潜り込んだ。
それにしても全く、相変わらず賑やかな子だ、舜太君は。
こっちまで元気をもらえそうだ。
ジント「そろそろ電気消すよ？」
舜太「あ、うん。ええよ」
まだ２回しか会ってないのに、フランクに接してくれるし、まるで俺にも弟ができたみたいな感じだ。
舜太「なぁジントさん」
ジント「ん？何？」
舜太「Aちゃんとどこまで行ったん？」
ジント「ぶっ！！！」
俺は突然の質問にさっきみたいに咽こんでしまった。
変なところに唾が入って滅茶苦茶痛い。
ジント「な、何だよ急に…」
舜太「ええやん、ボーイズトークしよーよー。なぁ、ディープなキッスぐらいはしたん？」
この子、面白がってる…。
ジント「……」
舜太「え？も、もしかして、本番までやってもーた、とか…？」
その言葉で、俺は全身から汗が噴き出して、熱さで目が回りそうになった。
確かに、一回だけ、やってしまった。
あの時は、俺どうかしてたんだ…。
勢いにのまれてしまったというか、雰囲気にのまれてしまったというか。
何があったかは聞いてないし、今更聞く気もないけど、あの日何かを失ってしまった彼女を、慰めたくて、埋めてあげたくて…。
そんなこと、きっとAちゃんは望んでなかったかもしれないけど、それでも俺の稚拙な戯れに、彼女を付き合わせてしまった。
でも、あの時のAちゃんの笑顔は、とっても嬉しそうだった。
完全にうぬぼれだけど、それだけで俺は満足だった。
過去の記憶がなくっても、彼女を笑顔にできるんだって、幸せにできるかもしれないって、ちょっとだけ自身が付いた気もした。
そして、舜太君に言われた、Aちゃんに対する好きって気持ちが、一層強くなった日でもあった。
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
