あと1センチの恋【JK】完 (ページ14)

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あまりに唐突すぎるグクの言葉に一瞬耳を疑った。

だって冗談でもそんなこと、今まで一度も言われたことなかったから。

グクはまるで逃さないとでも言いたげに真剣な目で私を捉えると、

JK「他の男もこうやって誘ってるわけ？」

ギリギリと手の力を強めながら、地を這うような低い声でそう言った。

ほんとなんなの……

やめてよ。

そんな、まるで嫉妬してますみたいな言い方。

『ははっ…ちょっと酔いすぎなんじゃない？』

あっけらかんと言った私の一言が、余計にグクを怒らせてしまったのか

グクは勢いよく私の体を引き寄せると、そのまま投げつけるようにソファに沈めた。

『いった…な、なにするのっ』

JK「……黙って」

私の上に覆い被さってきたグクは、恐ろしほど冷たい表情をしていてまるで別人みたい。

何も言わないまま、私のシャツのボタンに手をかけるグク。

抵抗しようとその大きな体を押したところでびくともしなくて、

なによりこんな乱暴なグクは初めてで、感じたことのない恐怖に体が強張るのを感じた。

『グク！やめてよ！』

JK「……うるさい」

『ほんとにやめっ……んっ…』

突然、唇に感じたぬくもり。

私……グクにキスされた？