--5 心酔 Noside ページ41
「僕たちみたいな星だね」
細められた目に写るのは紛れもない恋心。そして、それは異性へ向けてではなく同性へ向けられたもの。黒尾鉄朗に向けられたもの。
「でも、僕が会いに行くから七夕とはまた少し違うのか。」
「突き放したのは僕。会いに行くのも僕。連絡をくれる研磨。ねぇ鉄朗。早く会いたい。僕がなくなる前に」
しばらくその手は、ゆらゆらとさ迷いカクンと落ちて地平線近くの雲に隠れて見えないアンタレスがあろう所を掴む。
「内面を見る瞳。僕にはないものだよ。世界はイドで満ちてる。」
今度はその手が持ち上がりひっくり返りそうなくらい後ろに手を伸ばし重力に従い倒れる。アル・デイーバインを掴む。
「僕の星はこっち」
北と南。いる場所が違う。遠い、果てしなく遠い。ベガとアルタイルより全然遠い。
「会いたいよ、鉄朗。会って話したいよ。たくさん、たくさん。本当にたくさん鉄朗の知らない話があるから。」
完全なる狂愛。心酔している。
「俺だけ愛して。斎。」
「せんと死んでまうで?俺」
「狂いそうなほど愛してる。鉄朗」
決して交わることのない二つの思い。
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浜花乃 - 面白かったです！文才ないって言ってましたけど、私より断然ありますよ！それに、上手だなと思います！私もですけど、更新頑張ってください！ (2020年2月15日 20時) (
レス) id: effc3ac0ee (このIDを非表示/違反報告)
皇海 宙(プロフ) - 不思議な感じがします、続きが気になります！更新頑張ってくださいo(｀・д・´)o (2020年2月2日 15時) (レス) id: 38af579ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカゲ | 作成日時：2020年1月30日 16時
