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「………」
眼鏡の男の子は、放心状態になった。
倒れかけたところにアブさんが支える。
「ちょっと準備してくるね、四人ともごめん。」
アブさんは申し訳なさそうに笑いながら、病棟へと足を進めた。
入れ替わるように、Aさんが戻ってくる。
「ふう…」
疲れた様子で、ため息をついていた。
「ああ…ごめんね、みんながいるのにため息なんてついちゃって。」
そう言っては笑顔を作り、俺たちの近くに腰を下ろした。
「山奥まで来て疲れたでしょ?みんな歩いてきたの?」
「俺は歩きです…その、他は?」
先に来ていた俺はそんな事を口にしながら、三人の方へ視線を移す。
「俺たちも歩きだよ」
三人は口を揃えて言った。
「めっちゃ遠かったやろ?」
横から顔をひょこっと出して、俺たちに聞いてくるレトルトさんは純粋な子供みたいだった。
「遠かった、ですけど…」
なんか、そんな疲れとか吹っ飛んだな。
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夜桜(プロフ) - 更新頑張ってください!とても面白いですね!更新待ってます! (2018年9月25日 21時) (レス) id: 5d8a965b26 (このIDを非表示/違反報告)
愛汰*(プロフ) - 月野かぐやさん» コメントありがとうございます!とても励みになります〜!!ありがとうございます!!(´∀`*)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくおねがいします! (2017年11月26日 21時) (レス) id: e946250f8d (このIDを非表示/違反報告)
月野かぐや(プロフ) - 初めまして^^面白いです、更新楽しみにしています! (2017年11月18日 19時) (レス) id: 9df728437b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛汰* | 作成日時:2017年10月19日 19時