触れたら消えちゃいそうだから…【Shota.W】 (ページ5)

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『やだ、それに翔太くん彼女さんいるならこんなところ居たら彼女さんに勘違いされちゃうよ？』

まだ俺の顔を見ずにボソボソと言う彼女

佐々木さんとの会話聞いてたんだ、、、

「あー、あれ嘘、佐々木さん香水きついし、得意なタイプじゃないんだよね、だから嘘ついて断ったの」

それに俺はAちゃんともっと仲良くなりたいから

そんなくさい言葉は言えないけど、彼女の背中を見て言った。

『それも嘘じゃないの…？』

やっと顔を見せてくれたと思ったらすごく切なそうな顔をしていた。

まるで世の男性を不安がるようなそんな顔だった

「そんなことないよ？不安なら俺の携帯隅々まで調べていい、彼女なんて2年近く居ないから」

そう言うと彼女の表情がみるみる晴れていった

表情豊かな女の子だな、改めて思った

『なら信じる… 笑
そういえばなんで翔太くん私のところ来たの？』

「そんなのAちゃんのこと送るために決まってんじゃん笑」

こんな時間に女の子一人でなんて歩かせられるわけない

『いや！大丈夫だよ！？私ひとりで帰れるし！
翔太くんに迷惑かけちゃうから！』

「こういう時は甘えときなって笑
せめて駅まででも送らせて？」

そう言うと彼女は渋々了承してくれた。