触れたら消えちゃいそうだから…【Shota.W】 (ページ11)

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「Aちゃんこの後空いてる？」

『空いてるよ？なんで？』

「ちょっとドライブしてこ？」

そう言うと彼女は途端に笑顔になって

行こ行こ！！

とはしゃぎ出した

ドライブ中、車で流しているラジオから俺の好きなバンドの曲が流れた

『この曲いい曲だよね〜

私このバンド好きなんだ〜』

やっぱり俺たちは趣味が合うみたいだ。

俺も好きなんだと言うと、目をキラキラさせて他に好きな曲を教えてくれた。

でもその曲も全部俺が好きな曲で、益々彼女に惹かれていった。

そろそろ日も落ちるからと言って彼女の家の近くまで送ろうとすると

『スーパー寄りたいから駅前で降ろしてくれる？』

「あ、そういえばさっき自炊ハマってるって言ってたもんな笑

わかった駅まで送る」

駅について彼女が車から降りる前に俺は彼女を引き止めた

今日絶対に言おうと思っていた言葉

初デートなんて関係ない

今言わなきゃ絶対後悔する

「あのさ！Aちゃん…」

『ん？なに？どうしたの？』

「まだ知り合って日も浅いし
２回しか会ってないけど、Aちゃんといるとすごい楽しいし時間忘れられる」

『翔太くん…』

「絶対大切にするから付き合ってください！｣