群青の幻影【ハリーポッター】【男主】 (ページ19)

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第十六話犯人は誰？ページ19

「……今この瞬間、ハリーがスニッチを捕まえました！！」

「「―――うおぉぉおお！！」」

　試合から数十分。ハリー地上に向かって突っ込んで行った。そうして次の瞬間、箒を止めて手を高々とあげた。

　―――その手には、スニッチが握られている。

｢A、ロン！！試合終了よ！私達の勝ち！！グリフィンドールが首位に立ったのよ！！｣

「あぁ、そうだな」

　いつもなら元気に喜ぶロンから返事がなく、後ろに再び振り返ると、ロンとネビルとドラコが取っ組み合っていた。

「……何をやってるんだ」

　ハーマイオニーと僕で三人を引き離して、ロンを連れて談話室に向かう。その途中でハリーに会って、いつもの四人が合流した。

｢３人に、重大な話がある｣

　深刻そうにハリーが先頭を歩く隣で、真剣に耳を傾ける。

｢僕らは正しかったんだよ！賢者の石を手に入れるのを手伝えってスネイプがクィレルを脅していた。フラッフィーを出し抜く方法を聞いたりもしていた」

｢つまり賢者の石はクィレルがスネイプに抵抗している間だけ安全ってことになるわ」

「クィレルじゃあ三日ともたないよ」

　……悲しいが、聞いた話だとスネイプ先生が犯人になる。実際に見たハリーがこういっているんだ。加えてクィレルは見るからに弱々しい。

　ロンの言う通り、三日、いや一日持つかすらも分からない。