明治の恋道(めいこい) (ページ10)

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道９ページ10

酒を菱田や森さんと飲んだ数日後。
僕は、休日なので男装ではない格好で出かけていた。
無論、出かけた理由は簡単で、藤田五郎(呼び捨てだが気にしてはいけない。)に会いに行くためだ。
どうしてかは最近物の怪の数がやけに気になってしまう。
例えば、日比谷公園にいチャーリーという物の怪とか・・・。

A「すいません。藤田警部補はいらっしゃりますか？」
警察「えっと、はい。取り次ぎますので少々お待ちください。」

数分待ったところで藤田が出てきた。

藤田「いきなり来て何のようだ？」
A「うん。なんだか最近よく物の怪を見る気がするのだが・・・。」
藤田「ああ、そのことか。しかし、部外者にまで気が付かれるとはな。」
A「・・・当たり前だよ。魂依なんだから狙われないためにも気を付けるよ。」
藤田「そうだな。最近のは少し危ないのが多い。他に魂依がいるのなら伝えておいてくれ。」

なんて、無責任な警官なのだろう。
市民を守るのが警官の仕事ではないのだろうか？
まったく・・・・鏡花は大丈夫だな？
・・・駄目だ。いいネタになると思って付いていきそうだ。
まぁ、あの兎(うさぎ)が何とかしてくれるだろう。
問題はあの子のほうだ。
・・・・物の怪だとも知らずに付いていってしまいそうだ。
なんせ、あんなに世間知らずなのだから(←お前もな！by音二郎)

A「・・・どうしよう。森さんの家にお邪魔するのは気が引けるな。」

・・・・・・・・明日、学校で菱田に会うから伝えるように頼むか。
ふう、なんか芽衣のせいで苦労がふえたような・・・。

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次回、学校で春草さんのあのモードが！