道17 ページ19
こつん、こつん。
石畳を上る人間は7人もいるはずなのに誰も口を開かない。
ウサギは上るのが辛いのか泉の肩の上で呑気に耳を揺らしている。
炎零は何を言うわけでもなく僕の隣で周りをうかがいながら浮かんでいる。
風がやけに強く、木々を揺らしてゆく。
不意に、
炎零「ねぇ、A?家に何も言わずにここにきてしまったけれどいいの?」
A「・・・今更すぎないか?」
炎零「それもそうね。」
・・・すっかり忘れていた。
家のことがどれだけ僕にとって興味のないことか思い知らされた。
すぐに忘れるぐらい興味がないらしい。
・・・帰ったら姉さんに謝ろう。あ、妹にも。
兄や父さんは謝らなくてもどうせ僕のことなんか道具としか思っていないからいいだろう。
考え事をしていたら、石畳が切れて鳥居が見えてきた。
鳥居の前に帽子をかぶった奇術師風貌の男が立っていた。
A「ああ、やっぱり芽衣の物の怪だったんだ。」
チャーリー「・・・そうだよ。芽衣ちゃんをお願いしてもいいかな?」
A「お前は?」
チャーリー「僕は、その後を担当させてもらうよ。やりたくないだろうから。」
A「ああ、助かる。」
僕と物の怪の会話を泉はスルーで藤田は呆れ顔で、その他は不思議そうに聞いていた。
そして、鳥居の中へ足を踏み入れた。
重苦しい空気が境内を渦巻いている。
ゆっくりとしかしはっきりと敵がいることを知らせてくる。
霧で建物が見えなかったのが歩を進めるごとに晴れていく。
そして、その全体が見えたとき・・・。
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はい、反省しています。
・・・受験生なので大目に見ていただけると幸いです。
5人の方に評価していただいてありがとうございます。
また、お気に入りにしてくださって作者は嬉しさで涙を流しそうです。
これからもお付き合いのほどよろしくお願いします!
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紅藍@元あからん(プロフ) - 超面白いです!応援してます! (2015年4月2日 14時) (レス) id: a6b244fd92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芥川黒策 | 作成日時:2014年1月29日 20時