俺と大毅くん

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「ライオンさんカッコええなぁ〜」


「ほんまやね。大毅ライオンさん大好きやね〜」


「おん！このまえな〜テレビでライオンさん
つよいてきいてん！！つよいのってカッコええよな〜」



「そうやな〜ライオンさん強くてカッコええもんな〜」


「おん！！だぃな、しょうらいライオンさんに
なんねん！！」


「おぉ〜笑 なれるとええな。」



以前は、いちごグミになるて言ったらんかったけ？
まぁ、小さい頃は将来の夢はコロコロ変わるもんやしな
俺も、小さい頃はよう変わってたわ。


にしても、将来はライオンになりたいか…
いちごグミもそうやけど、それ職種やないよな…
まぁ、ええか。


俺は、大毅くんがライオンになってなにがしたいのか、という話を永遠と聞かされたり
ライオンが近くを通る度に大毅くんが
きゃー、すごーい、とはしゃぐ姿をカメラに
収めたり、と時間を過ごした。



それから、かれこれ2時間近くライオンコーナーから
離れずにライオンを見ていた大毅くん。
そろそろ飽きたのか、大毅くんが俺の袖を
クイクイ、と引っ張ってきた。



「ん？どうした？？そろそろ帰る？」


「うん、あのね…かえるまえにとりしゃん
みにいきたい…ダメ？」



うーん、可愛い…こんなお願いされたら
断るあれがないやん。


「うん、ええよ鳥さんのコーナー行こうか」


「やったぁ〜パパァだいしゅき〜」





あのあと、閉園時間ギリギリまで鳥を見て
大毅くんに鳥とライオンの人形を買って帰った。






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「なぁなぁ、おとん見て！！
部屋の整理していたら、人形見つけた。
懐かしくない？これ」


「おぉー、鳥とライオンの人形やん笑
それ買ってあげたとき大毅めっちゃ喜んでたな
夜も寝るときいつも手放さないでさ笑」



「えぇー、そうやったけ？
もう記憶にないわ笑 おとんは覚えとる？」



「覚えとるで〜 大毅さ始めて動物園行ったときさ______」







俺は大毅くんに動物園に行ったときの話をしてあげた。





end

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