僕の家2

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「気管支炎……？」


「そうそう、重度のだけどね。
大毅くん咳も激しいし、痰も酷い。
痰の中に少量の血が入ってて心臓喘息を
疑ったけど、大毅くんは気管支炎だね。

細菌性のだと思うから、それに合わせた
抗生物質を使おうかな。」




心臓喘息、と聞いて一瞬だけビクついたが
それではないと聞いて、ほっとした。

いや、病気であることに変わりはないんだから
ほっとしたするのは可笑しいが…


「でも、良かったね。気管支炎で
心臓喘息だったら、もう楽しく運動することも
ダメになるからね…」


「そ、うですね……でも、重度の気管支炎
なんですよね？ 俺もなったことあるですけど
やっぱ、それよりも辛いんですよね。」


「まぁ、そうだね。
痰も酷く絡まるし、それに咳き込み酷いし当分は思ったように喋れないかもね。」



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「大毅……辛いな。
これから、俺と先生と一緒に病気退治してこうな」


病室のベッドで寝ている大毅
腕には点滴がうたれている。いつ見ても痛々しい
静かな病室に、大毅の寝息と咳き込む音が響く


「辛いな…苦しいな…よくなるからな
早く退治して、のんちゃんとサッカーやろうや」


少しでも楽になるように、という思いを込めて
俺は、大毅の胸を優しくゆっくり撫でながら
まだ、目を覚まさない大毅に話しかける。



大毅、早くよくなれよ。
俺は大毅が目を覚めるまで撫で続けた。

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