名探偵に疑われる守護者とラッパー (ページ2)

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１話ページ2

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かつかつ、と誰もいない薄暗い廊下をヒールの音と、照明により煌めくピアスを靡かせて歩く

目的は、少し先のボスの執務室まで行くこと
そして、手に持ったものと風紀財団から寄せられた情報を渡す為

大きな両扉の前に立つ。
少し身嗜みを整え、ノックをする

『綱吉、俺だ。入るよ』

そう伝え、中に入る

立派な書類のタワーを三つ作り、机に齧り付く可愛い甥っ子

その子がゆっくりと顔を上げる

「Aさん。どうしたの？」

あーあ
クマなんか拵えてしまって

『風紀財団から例の組織の情報を。ついでに、少し前にやらかした下っ端の押収品』

何方も日本関連のものだよ
綱吉

「うわ、マジか……」

『どうしたんだい？』

俺が気づかなかった紙を読んで、綱吉は顔を青く染める

「2つも大事だけど、こっちが最優先かな。隼人、本部にいる俺の天候を集めて」

「Si」

横で従属する執事の如く立っていた隼人が、守護者を集める為に部屋を立ち去る

綱吉は書類に目を通し始めたし、俺は紅茶でも淹れるとしようか