家に帰るとドアの前にイケメンが居ました[男主] (ページ3)

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変な人影ページ3

『じゃあお先に失礼するわよ？お疲れ様～』

「お疲れ様でーす！」

バックヤードから出て、撮影待ちの子供たちに飴を上げてから職場を出る

丁度昼を過ぎたくらいの時間なので、職場が入っているこの大型デパート内は大賑わいだ

さて、と
家に帰ってお昼を摂りましょ

幸い、職場から家までの距離はそう遠くない。
何時も散歩がてら出勤しているぐらいだ

平日はヒール履くから車で来るわよ？
仕事は何時もスニーカーだから来れるのよ

スマホで好きな音楽を聞きながら歩く。
余りしない方がいいわよ？危ないから

ま、アタシが言っても説得力ないわね

暫く歩くと、アタシの家があるマンションに着いた。
ロビーでセキュリティを解除し、エレベーターを使い９階まで上がる

エレベーター内はそうでも無いけれど、やっぱりお昼時だからいい匂い……
あらやだ、お腹鳴りそうだわ

チン、と軽い音を立てて、エレベーターのドアが開くと同時に外へと出る

そこから右に行った突き当たりがアタシの家……何だけれど……

誰かしら？
知らない人が居るわね

って、やだ！

『あらまぁ、ボロボロじゃない！』

所々服は破れ、すっかり色変わった血が付着している

『重たそうね…………でも、取り敢えず手当てだわ。早く家に入れなくちゃ』

アタシの家の前で倒れてたんだから、アタシが面倒を見るべきよね

と、いうか。そうしないとアタシの気が収まらないわ

苦悶の表情に歪められた顔に胸が締め付けられる

待ってて、直ぐ手当てしてあげるから……！