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YG「ハッキリしたことは今は言えねぇ」









今回はさっきと違って目がそらされない
だからあたしも逸らせない








波の音、ビーチの人たちの声
もう何もあたしたちには聞こえてなくて



静かにユンギオッパの言葉を待つ








すっと息をすって









YG「…でも、アイツらが…俺が、
お前のことを嫌いになるなんて死んでもありえねぇ」








どストレートな言葉が







YG「そんぐらいわかんだろ」









その強い瞳が








YG「お前は忘れてるかもしんねーけど、デビュー日俺はお前に寂しいっていわれて内心嬉しかった」









強く握られる手が







YG「だから、今回だってうれしい
迷惑だなんて誰も言わねぇよ




寂しい思いをさせたのはすまなかった」









あたしには十分すぎる気持ちで









涙が゛また ゛出そうになる









YG「…また前みたいに泣きじゃくるか?ㅋㅋ 」








『な、泣かない…っ』









泣いてもいいって


言ってくれるユンギオッパ


その言葉に涙腺が崩壊する









ユンギオッパの言うあの日







あたしも覚えてる






家族のこと、兄弟の事を言われて本当は悔しかった
でも何も言えない自分にも腹が立った
けど、もう何もかもがどーでも良くなってて




いくらデビューすると言っても
メンバーのみんなとだって見せかけの友情





それだけでいいと思ってた





でも、あの日
ユンギオッパがあたしに声をかけてくれて




本音は口にしなきゃ伝わんないって教えてくれて





その日から徐々に変わって言って






素直になれるようになって





ユンギオッパや、グク…みんなが




あたしに、優しさ…愛しさ、色んなことを教えてくれた








すごく









すごく幸せな日々を過ごせてた









だから、今回みんなが冷たくて、
すごく寂しかった








でも、大好きなユンギオッパが大丈夫だって言うなら









『もう、大丈夫…







寂しくない!』









あたしはあの時みたいに涙じゃなくて









今度は、最高の笑顔を見せることができるはず

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作者名:ちきん | 作成日時:2021年6月21日 20時

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